
ベローズ形伸縮管継手
伸縮管継手の取付について下記の事項に御注意下さい。
1.セットボルトの取外し
- 伸縮管継手には黄色に塗られた寸法調整用セットボルト、又はセットバーが取付けてあります。
配管完了後このセットボルトを必ず取り外して下さい。
2. セットボルトのガス切断の禁止
- セットボルトの取外しは必ずスパナで行って下さい。
ガス切断はベローズを損傷することが多いので絶対にさけて下さい。
3.溶接火花の防護
- 溶接火花やグラインダー火花を直接ベローズにあてないで下さい。
伸縮管継手の近くでこれらの作業をする場合は必ずベローズを覆ってから行って下さい。
4.通電試験アークの禁止
- 通電試験の為、ベローズに溶接棒やアース線をあてることは絶対にさけて下さい。
5.流れ方向
- 一般に流れ方向が決まっています。矢印の方向に取付けて下さい。
ヒンジ式、ユニバーサル式など流れ方向に制限のないものには矢印の表示がありません。
6.ヒンジ式の取付方向
- 特にヒンジ式はベローズの両側にヒンジアームを取付けてありますからヒンジアームを伸縮方向と平行になる様に取付けて下さい。
7.プリセット
- 伸縮管継手は一般的に取付温度を考慮してセットしてありますが、用途や温度が著しく異なった場合には御連絡下さい。
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伸縮・可撓管
- 1.
- セット・ボルトは、パーフェクトジョイントの輸送時における振動、変形等を防止する為のものですから、パーフェクトジョイント布設後は、必ず取り外して下さい。
- 2.
- セット・ボルトは、スパナで取外して下さい。ガス切断は絶対に避けて下さい。
- 3.
- 布設時には、タイロッドボルトにクリアランス(すきま)が設けてあります。(図面表示の沈下量に偏位した時、一杯に張られる。)タイロッドボルトは出荷時に調整してありますので、現場での移動はさけて下さい。また、露出管のタイロッドボルトも同様です。
- 4.
- パーフェクトジョイントの埋戻しには作動の支障となる石、異物等は避けて良質の砂を使用し、締め固めを充分に行って下さい。
- 5.
- パーフェクトジョイント取付後、急激な埋戻しや片側荷重になるような埋戻しをしますと、パーフェクトジョイントが作動したり、曲がったりして、地盤沈下の吸収を妨げる場合が有りますのでご注意下さい。また、左右の配管時期がずれ、地盤沈下等により管のスキマずれ、芯ずれが起り、パーフェクトジョイントに、そのしわよせがきますと、許容変位量を減少させる可能性があります。出来るだけ、左右のパイプを先に埋戻しをした後に、セット・ボルトを取り除き、パーフェクトジョイントを徐々に埋戻して下さい。
- 6.
- 大口径等、管内で配管作業をした場合にはベローズの谷部に不純物や異物が残されている事も考えられますので、作業完了後は確認し、万一残されている場合は完全に取り除いて下さい。
- 7.
- ベローズが露出している場合にはベローズの表面にキズ、ヘコミ等を起こさないように充分注意をして下さい。また、溶接アーク、スパッタ等も考慮し、ベローズ近くでの作業にはご注意下さい。
- 8.
- パーフェクトジョイントには「上流・下流」あるいは「天と地」を指定している製品がありますので、必ず指定通りに配管して下さい。(図面及び製品にペイントで明記してあります。)
- 9.
- 通水試験時には内圧による推力が製品に影響を及ぼさないことを充分に確認して下さい。
特に付近に閉塞板を取り付けて試験を行う場合は必ず伸び防止防護策を行って下さい。 - 10.
- 製品の積み卸し作業時には衝撃を与えないようにして下さい。
また、揚げ卸し作業には布製吊具(ナイロンスリング)を使用して下さい。 - 11.
- 無理な角度で、極端に曲げないでください。
- 12.
- ねじれ配管をしないでください。
※S・I単位による圧力換算
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