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異形管と可撓管について

管路は常時、内圧推力(有効断面積×内圧力)により、引張力が作用しています。
埋設管路では、土被り圧による拘束力が抵抗力として働き、管の移動を防止しています。
しかし、異形管部では内圧推力の合成力が不平均力となり、曲り角度の大きさに比例して作用します。
管路の連続性(一体化)が維持されている場合は問題ありませんが、不同沈下対策として、可撓管を異形管近郊に設置する場合、抵抗力に釣合う直管長さか、異形管防護工を必要として、計画の変更や防護工による二次圧密の誘因や、工期及び費用に問題があります。
ここで、可撓管をタイロッド等で離脱防止構造とすれば、防護工が省略でき、しかも連続性が保たれ沈下対策が図れます。

基本的な考え方

不平均力に対する抵抗力としては、管と土との摩擦力と地盤反力が考えられます。
使用例1,2の様に水平曲りの場合は摩擦力+地盤反力。
使用例3の場合は摩擦力のみが抵抗力として考えられます。

使用例:1,2
不平均力は曲り角によって支配されますので、異形管と可撓管までの直管長さが釣合長以下の場合管路の移動が生じます。

使用例:3
不平均力は上向きの力となり、管体を持ち上げようとします。

使用例:4
T字管の場合、管体の移動や過応力の要因となります。

使用例:5
バルブ閉鎖時の片水圧に対して、弁室の自重および弁室背面の抵抗土圧で処理出来ない場合。

使用例:6
年度別工期の関係で工事終点の閉塞板止まり、又通水試験時に閉塞板近郊に可撓管が設置されている場合に伸び止めとしてタイロッドボルトで拘束する。

以上、各配管形状の場合、下記仕様を御連絡いただければタイロッドの要・不要を検討してご返答いたします。

1)
口径×管厚
2)
設計圧力
3)
土被り
4)
可撓管と異形管までの直管長さ
5)
異形管の種別
6)
地盤反力係数(不明の場合は当社にて設定します。)

※S・I単位による圧力換算
P(MPa)=x(kgf/cm2)×0.0980665

 
7.5kgf/cm2
0.74MPa
   
12.5kgf/cm2
1.23MPa