製品案内

ベローズ型伸縮管・可撓管

ベローズ型伸縮管・可撓管の特長

1.寿命が長い

  • 主要部の材質が金属製です。
    特にベローズ部(蛇腹)はステンレス製ですので老朽化は全く生じません。

2. 漏れない

  • 相手管との接合部以外は、溶接一体構造であり、耐候性、耐久性、耐震性に優れています。ベローズ部は直接外傷を受ける心配はなく、外圧条件に十分耐えうる構造です。漏洩の心配は無用です。

3.伸縮性・可撓性が良い

  • 配管の温度伸縮吸収、地震時の不同沈下や振動にも優れた伸縮性・可撓性を発揮し容易に作動します。

4.堅牢です

  • 内圧力だけでなく、外圧に対する考慮も十分になされています。

5.各種相手管との接続可能

  • 開先、フランジ、メカ挿し、メカ受け等。

6.接続管種を選びません

  • 鋼管、ステンレス鋼管、ダクタイル鋳鉄管等。

ベローズ型伸縮可撓管の構造

ベローズ型伸縮可撓管の構造
符号 部品名称 材質 備考
1 ベローズ SUS304,SUS316,
SUS316L
ベローズの山数は、設計変位量に応じて増減。
2 接続継手 SS400,SUS 各種相手管との接続。
フランジ、開先、メカ挿し、メカ受け等
3 パイプ SS400,SUS  
4 ストッパー SS400, SUS 過度の変位防止や管体の強度向上。
5 ストッパー
リング
SS400, SUS 過度の変位防止や管体の強度向上。
6 ステーフランジ SS400, SUS  
7 カバーパイプ SS400, SUS 外圧の保護やベローズの円滑な作動を助成する。
8 補強リング SS400, SUS 高圧タイプのベローズ谷部に挿入。
9 セットボルト SS400 配管接続時までの変形防止。
配管後必ず取外して下さい。
10 防砂ゴム ネオプレーン 土砂やレキ等の浸入防止。露出型式は省略。

特殊型

水道用厚肉ベローズ

大口径の変位吸収用ベローズ。埋設配管で、大きな変位を吸収するために使用。薄肉ベローズと違い配管と同等以上の板厚を有しているため配管と同等以上の性能及び安全性も見込まれる。

二重管式伸縮可撓管

提体内や提体の支障となる法面先付近に設置する管路には不同沈下や地震時に大きな変動が生じます。この場所に設置する管路には河川法により、鉄筋コンクリートライニング構造か、二重構造にする必要があります。鉄筋コンクリート構造においては、強度を確保する為に、大幅なコスト増になります。当社で二重管構造においての管路から地震および不同沈下を守る二重管式伸縮可撓管を開発いたしました。

単式埋設型(LUS型)

主に軟弱層での埋設部に適しており、複数個の組み合わせにより埋設部での伸縮及び角変位を吸収します。

内面補修用分割ベローズ

内面分割ベローズは、外面より補修する際に外部要因により開削などの工事が不可能な箇所の既設の伸縮可撓管が設定値または限界値に達している場合や、管路の高圧化に伴い、既設フランジ等の仕様変更が必要な場合に可撓管としての機能を持たせる事が可能です。
内面補修工法は、土木工事費を軽減する事が可能で管路の延命対策上有効です。但し、内面補修用分割ベローズは断水の上、人孔より分割されたベローズを搬入し、設置箇所に溶接接合し一体化構造としますので、施工範囲は呼び径φ1000mm以上となります。

露出用最大外径スリム型

主に寒冷地での保温材被覆や製品全体の外径を小さくする必要のある場所での、設置に適しています。 SA、RA型の外径をスリム化した製品です。
型式
SAC型 中・低圧力用(0.74Mpa)
RAC型 高圧力用(1.23Mpa)

露出用バランス型(SB型)

SB型は内圧推カが発生しません。通常軸方向伸縮を吸収させるには内圧による推力が固定点に荷重として大きく作用します。伸縮管を正確に作動させるには、この荷重に充分耐えうる固定が必要です。この固定が不可能であったり、固定設置コストが大きい場合には、このSB型推カバランスタイプを使用しますと非常に有効です。

不断水工法用分割ベローズ

不断水工法用分割ベローズは、既設の伸縮可撓管が設定値または限界値に達している場合や、管路の高圧力化に伴い、既設フランジ等の仕様変更が必要な場合、断水する事無く、通水状態で可撓管としての機能を持たせる事が可能です。
不断水工法は、工事費および作業時間を大幅に短縮する事が可能で管路の延命対策上有効です。施工は、必要箇所に分割ベローズを二重管方式で覆い、本管とは溶接接合された一体化構造となります。

橋台埋め込み型伸縮管

単独水管橋で、伸縮管とリングサポートを設置する十分なスペースがない場合に橋台の中に設置スペースを作ることが出来ます。リングサポートが不要となり、省スペースで建設費用の削減にもつながり、外観ビジュアル的にも優れています。メンテナンスフリーであるベローズ型ならではの型式です。

製品のお取扱いについて(ベローズ型伸縮・可撓管)

1.
セット・ボルトは、輸送時における振動、変形等を防止する為のものですから、設置後は、必ず取り外して下さい。
2.
セット・ボルトは、スパナで取り外して下さい。ガス切断は絶対に避けて下さい。
3.
布設時には、タイロッドボルトにクリアランス(すきま)が設けてあります。(図面表示の沈下量に変位した時、一杯に張られる。)タイロッドボルトは出荷時に調整してありますので、現場での移動は避けて下さい。また、露出管のタイロッドボルトも同様です。
4.
可撓管の埋戻しには作動の支障となる石、異物等は避けて良質の砂を使用し、締め固めを充分に行って下さい。
5.
可撓管取付後、急激な埋戻しや片側荷重になるような埋戻しをしますと、製品が作動したり、曲がったりして、地盤沈下の吸収を妨げる場合が有りますのでご注意下さい。また、左右の配管施工時期がずれ、地盤沈下等により管のスキマずれ、芯ずれが起こり、製品に、そのしわよせがきますと、許容変位量を減少させる可能性があります。出来るだけ、左右のパイプを先に埋戻しをした後に、セット・ボルトを取り除き、可撓管を徐々に埋戻して下さい。
6.
大口径等、管内で配管作業をした場合にはベローズの谷部に不純物や異物が残されている事も考えられますので、作業完了後は確認し、万一残されている場合は完全に取り除いて下さい。
7.
ベローズが露出している場合にはベローズの表面にキズ、ヘコミ等を起こさないように充分注意をして下さい。また、溶接アーク、スパッタ等も考慮し、ベローズ近くでの作業にはご注意下さい。
8.
伸縮・可撓管には「上流・下流」あるいは「天と地」を指定している製品がありますので、必ず指定通りに配管して下さい。(図面及び製品にペイントで明記してあります。)
9.
通水試験時には内圧による推力が製品に影響を及ぼさないことを充分に確認して下さい。特に付近に閉塞板を取り付けて試験を行う場合は必ず伸び防止防護策を行って下さい。
10.
製品の積み下ろし作業時には衝撃を与えないようにして下さい。また、上げ下ろし作業には布製吊具(ナイロンスリング)を使用して下さい。
11.
無理な角度で、極端に曲げないでください。
12.
ねじれ配管をしないでください。