ステンレス鋼製 TRフレキ
配管用フレキ管は、大手ガス会社が指向されている屋内ガス配管の施工性と安全性を向上させる目的で開発された製品です。
都市ガスとLPガスの配管として、より安全で施工性の優れた配管材料です。
<都市ガス用>
KK19-062-1(床)
KK19-063-1(壁 t100)
KK23-017(中空壁)
KK23-018(壁 t60)
<LPガス用>
KK19-060(床)
KK19-061(壁 t100)
KK23-019(中空壁)
KK23-020(壁 t60)
- 商品名
- TRフレキ
- 口径
- 10A 15A 20A 25A
- 長さ
- 30m 60m
ガス協会並びにLIAの合格品の為、都市ガス及びLPガス用として安心して使用できます。 業界唯一の専門メーカーとして、長年の専門技術を生かした製造販売を行っています。
※口径25Aは、長さ30mのみ対応しています。
フレキ管の特長
- 1.
- 長尺品であり、継手を使用せず自在に配管できます。
- 2.
- 耐食性、耐候性、耐薬品性に優れています。
- 3.
- 外面は塩化ビニール被覆をし、耐食性、耐衝撃性、すべり性に優れています。
- 4.
- 圧損抵抗も少なく、耐圧強度に優れています。
- 5.
- 素材から一貫した品質管理を行っていますので、安心してご使用いただけます。
- 6.
- 配管作業工数と施工時間が大巾に削減できます。
- 7.
- 漏れ発見機能をもつ構造を採用しています。
TRフレキの品質
フレキ管の構造フローシート
自主検査合格品
フレキ管は高圧ガス保安協会が定めた技術基準に基づいて、(一財)日本LPガス機器検査協会(LIA)が実施する検査に合格しています。検査に合格した製品にはLIAの合格証票が外箱に貼付されています。
生産物賠償責任保険
フレキ管の外箱にLIAの合格証票が貼付された製品には生産物産賠償責任保険が担保されています。
詳しくは製品に添付してある保証書に記載してあります。
TRフレキの工法
配管用フレキ管は、薄肉のステンレスチューブを波形に成形して、外面に合成樹脂被覆を施した長尺のフレキ管です。自在に曲げられますから、エルボ等の継手は必要なく、狭いところでも配管することができ、住まいのプランに合わせてすばやく施工することができます。また、新設工事だけでなく、配管を増改設するときにも、分岐サドルなど各種の継手が用意されていますから、らくらく施工することができ、多栓化が容易です。
TRフレキの仕様
(一社)日本ガス協会・(一財)日本LPガス機器検査協会の仕様および検査基準に適合した製品です。
- 原管材料:
- JIS G 4305 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
- 被覆材質:
- JIS K 6723 軟質塩化ビニルコンバウンド
呼び口径 | 鋼帯厚さ (mm) |
長さ L(m) |
製品重量 (kg) |
都市ガス用 | LPG用 | |||||
外径 do(mm) |
内径 di(mm) |
ピッチ P(mm) |
外径 Do(mm) |
被覆厚さ (mm) |
||||||
10A | 0.20 | 14.2 | 11.5 | 3.4 | 15.7 | 0.75 | 30 (60) |
4.0 (8.0) |
○ | ○ |
15A | 0.20 | 18.4 | 15.0 | 3.8 | 19.9 | 0.75 | 5.3 (10.6) |
○ | ○ | |
20A | 0.20 | 24.2 | 20.8 | 4.2 | 25.7 | 0.75 | 6.7 (13.4) |
○ | ○ | |
25A | 0.25 | 30.8 | 25.0 | 6.0 | 32.3 | 0.75 | 30 | 11.0 | ○ | ○ |
TRフレキの圧力損失
口径の選択
フレキ管の圧力損失図から圧力損失値を求め各配管部の口径を決めます。
・ | 図に示す圧力損失は空気を流した場合のものであり、曲がり部(フレキ管2mに1個の曲がり、曲げ半径R=50mm)の影響をあらかじめ見込んでいます。 |
・ | 実際のガスの場合は、次式により設計ガス流量を空気流量に換算し、その空気流量における圧力損失の値をフレキ管の圧力損失図から読んで下さい。 |
取扱い上の注意
フレキ管の切断
配管用フレキ管の切断は、専用工具を使用して下さい。切断面にめくれやへこみなどがないよう、正しく切断して下さい。
フレキ管の曲げ
配管用フレキ管は所定の曲げ半径以上で大きく曲げて下さい。
管の接続
配管の接続を行うとき、配管用フレキ管や継手にゴミなどの異物が付着していないか、雨水が入っていないか確かめて下さい。施工時には管の被覆を傷つけないように注意し、またゴミなどの異物や雨水が配管に入らないように端末にキャップを外れないようにかぶせて下さい。
管の防護
穴あけや釘打ちのおそれがある所に配管するときは、よろい管・防護板を使用して下さい。コンクリートスラブ内に配管するときは、コンジット管(さや管)を使用して下さい。
コックの取付
コックは接続する燃焼器具と設置場所に適したフレキ管用コックを選定し、専用の取付金具を使用して建物の構造部材や内装部材に堅固に取付けて下さい。
使用工具
配管工事に使用する工具は、標準工具を使用して下さい。スパナ、モンキーレンチの代りにパイプレンチを絶対に使用しないで下さい。
配管禁止場所
配管用フレキ管は分配ヘッダーまたは、分岐サドルとフレキ配管用コックとの間の配管に使用するもので、次のような場所では使用しないで下さい。
・減圧弁までの高圧配管 ・地下直埋設配管 ・コックと器具との接続配管 ・高温になる可能性のあるところ |
・ 振動、衝撃が加わるところ ・損傷を受けやすいところ ・ 配管が固定できないところ |
施工後のテスト
工事完了後に気密試験、空気抜き作業、作動テスト、および点火試験を行って安全を確認して下さい。
配管用フレキ管の施工方法および取扱上の注意については高圧ガス保安協会発行の「液化石油ガス配管用フレキ管施工者講習テキスト」に詳しく記載されておりますのでご参照して下さい。このページには、同上テキストおよび高圧ガス保安協会発行の資料の1部を引用いたしました。
施工者の資格
フレキ管の施工は、液化石油ガス設備士で、高圧ガス保安協会または、通商産業大臣が指定し高圧ガス保安協会の確認を受けた養成機関が実施するフレキ管に関する講習課程を修了した者、及び一般ガス事業者が実施するフレキ管に関する講習を修了し、高圧ガス保安協会に登録したものでなければ施工できません。