多角的かつバランスの取れた事業ポートフォリオ

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海外生産による価格競争力と、信頼性に基づく技術・品質により、テクノフレックスは管継手事業においてトップカンパニーの地位を獲得しました。しかし、経営環境が変化する中、同じ製品だけで持続的な成長を達成することは容易ではありません。そこでテクノフレックスは管継手事業を通じて蓄積した技術・ノウハウと資金により、事業領域の拡大と多層的なポートフォリオの構築を実現してきました。

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1995年には介護事業、2004年には管継手関連事業、2013年には金属塑性加工事業に進出いたしました。これらは、金属加工という共通項を持ちつつ、シナジーを追求する関係にあり、さらに、それらの事業の中に、特に注目すべき製品等があります。第一に、管継手事業の中の水道老朽化対策としてのSDF工法です。老朽化した水道本管を交換せず、補修、再生する工法であり、既設管内にステンレス製のフレキ管を引き込み、管路更新工事を行うもので、全国的な水道管路老朽化の課題に対し、潜在市場が見込まれます。第二に、管継手関連事業の中の半導体業界向けの真空機器。半導体分野の微細なごみを嫌うクリーンな配管にするための真空配管に使用されるものであり、今後、5G、IOT、AI等の市場拡大を見込みます。第三に、管継手関連事業の中のアクアリザーブが製造・販売する貯水機能付給水管「マルチアクア」。断水した場合でも一定期間の生活水を貯水する画期的な製品であり、国土強靭化の一環としての帰宅困難者の避難所への設置、企業のBCP対策等、需要の拡大を見込みます。最後に、金属塑性加工事業の中のチューブフォーミングの製造するロボットアーム用の駆動軸です。日本のロボット産業は世界的に競争力があり、その主要大手すべてに納入をしております。
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テクノフレックスのグループ戦略は、コア事業である管継手の技術・ノウハウが活かせる将来性が高い分野に進出することにより、製品ラインナップと顧客層の多様化を図ることで、市場環境の変化に左右されにくい柔軟性ある事業構造を確立しています。